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【連載 第2回】不倫×電話占い依存を終わらせる『脳内占拠』の正体とは?

「1時間が1日に感じる地獄」―なぜ不倫の恋は、あなたの脳をこれほどまでにハックするのか

「彼は今、何を考えているの?」「誰とどこにいるの?」「私以外の人に取られたくない」「もう冷めたのか」……そんな、自分では決して【知り得ないこと】を知ろうとする思考に囚われた瞬間、あなたの世界のすべては停止します。

1作目でお伝えした「占脳(せんのう)」の状態に陥ると、脳の時間感覚や優先順位は恐ろしいほど歪み始めます。人間にとって「分からないこと」を無理に知ろうとすることは、出口のない迷路を全速力で走るようなもの。脳がオーバーヒートを起こし、日常が手につかなくなるのは当然の結末なのです。

「でも、どうしても知り得ないことを知りたい。その矛盾を唯一埋めてくれるのが、占いという特殊な入り口。そう考えてみると、あなたが占いに手を伸ばすのは、心が壊れないための正当防衛なのかもしれません。」


歪んでしまった「時間」の感覚

※無数の時計が歪んで迫りくる、占脳状態の心理イメージ

通常の生活を送っていれば、1時間はあっという間かもしれません。
けれど、頭の中のすべてを彼に支配された「占脳」状態のあなたにとって、その時間は重く、苦しく、歪んだものへと変貌します。

たとえ仕事をしていても、友人と笑っていても、あなたの脳内スクリーンには四六時中「彼」が映り込み、主導権を奪い続けています。
ふとした瞬間に彼との会話を反芻し、根拠のない不安を膨らませ、自分の人生を生きているはずの時間が、いつの間にか「彼について考えるだけの時間」に塗り替えられてしまう……。

「今、彼はどこで何をしているの?」「私以外の誰かと楽しんでいるの?」「わたしをすきでいてくれている?」
そんな、自分の脳から彼を追い出せない「思考の暴走」を止めるために、あなたは「今すぐ」答えをくれる電話占いに手を伸ばしたくなるような、居ても立っても居られないたまらない気持ちになります。

予約を待つ余裕などありません。今、この瞬間の地獄を速攻で消してくれる可能性のある占い師が必要なのです。

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日常を蝕む「脳内占拠」の呪い

占い師に投げかけられた「あなたたちは深い縁で結ばれています」「今は苦しくても、魂が必要としている時間ですよ」という、抗えないほど甘く、実体のない言葉。その瞬間だけは、脳内麻薬が出て救われたような心地になるかもしれません。

けれど、電話を切った数分後には、もう次の不安があなたを襲っていませんか?
「本当に信じていいの?」「もし、私だけがそう思っていたら?」

ポジティブな言葉さえも、さらなる疑いを生む「種」にしかならない。
占いを利用しすぎる時、私たちの心は常に「最悪のシナリオ」を想定し、それを打ち消すための材料を求めて、また別の占い師へと走り出します。

けれど、あなたが占い師をハシゴしてジプってしまう理由は、不安を消したいからだけではありません。
「どこかに、自分の思い通りの未来を強制的に連れてきてくれる、本物の魔法使いがいるはずだ」
心のどこかで、そう信じたい欲求があなたを突き動かしているのです。

今の苦しい現実を、自分の力ではなく、圧倒的な「力」を持つ誰かに一瞬で書き換えてほしい。思い通りにならない彼の心を、何かの大いなる力でこちらへ向けてほしい。
その「奇跡」を求めてさまよう姿は、自分自身で未来を切り拓く力を、誰かに明け渡してしまっている状態。それこそが、自ら選んだはずの恋に、自分自身の人生が食いつぶされていく「脳内占拠」の恐ろしさなのです。

大切な友人との食事中も、仕事の会議中も、心はスマホの中に囚われ、24時間「彼のこと占い師の言葉」が脳内をリピート再生され続ける。
本来、あなた自身の幸せや健康に注がれるべきエネルギーが、すべてこの終わりのないマイナス思考のループを埋めるために消費されていく。

これが、自由を奪い去る占脳の正体――「脳内占拠」です。

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「ジプる」衝動が奪う、あなたの判断力

「今すぐ安心したい」「もっと精度の高い占い師なら、私の望む未来を叶えてくれるはず」
そんな思いで次から次へと電話をかける「占いジプシー」の状態。
この「ジプっている」時、あなたの「自分で考え、自分で選択する力」は停止しています。

より優秀な占い師、自分を肯定してくれる占い師を探す「占い師品評会」のようなマインド。その裏で、お金が減っていくこと、仕事のパフォーマンスが落ちること、かつて好きだった趣味への興味が消えていくこと……。
それらが視界から消えてしまうのは、あなたが弱いからではありません。脳が強烈な欠乏感から逃れるために、他の情報を遮断してしまっているからです。

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まとめ:暗闇の中で、一度立ち止まる

占脳状態にあるとき、あなたは「彼を愛している自分」を必死に守ろうとしています。 けれど、その愛の形が、あなた自身の生活や本来の自分らしさを犠牲にして成り立っているのだとしたら、それはもう愛ではなく、脳が仕掛けた「依存の罠」かもしれません。

あなたがダメだから、今の苦しみから抜け出せないわけではありません。 「私の心が弱いんじゃなくて、脳が勝手に暴走していただけなんだ」 そう気づき、脳の仕組みを知るだけで、自分を縛り付けていた鎖がスッと緩み、今よりもずっと深い呼吸ができて、楽になるでしょう。

「どうすれば、この地獄から抜け出せるのか」 その答えは、あなたの「意志の強さ」や「根性」ではなく、次回の記事でお話しする「脳のバグ」と、理性を奪い去る「恋愛ホルモン」の残酷な正体の中に隠されています。

仕組みを理解し、マインドセットを整える。それは、あなたが自分らしい未来を切り拓くための「素敵な未来へのお稽古」なのです。

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