▼ 目次
なぜ不倫相談は電話占いに多いのか
「占い」と一言でまとめても、相談される内容は占いのスタイルや場によって大きく異なります。
対面占いは、恋愛だけでなく仕事・人間関係・人生全般のテーマが扱われ、男女関係におけるご相談は「復縁」「片思い」「結婚」といった内容が多いとされています。
一方で、電話占いに寄せられる相談の多くは恋愛に関するものであり、
その中でも特に人に打ち明けにくい「不倫相談」が大きな割合を占めているのです。
では、なぜ不倫相談が電話占いに多いのでしょうか。
その背景には、次のような理由が考えられます。
- 「秘密の関係」であり、人に話すことはタブーだと思ってしまう
- 相談できる人がいても「やめた方がいい」と否定されやすい
- 出口の見えない辛い悩みを繰り返し話すことは嫌がられる
- 不倫だと嬉しい出来事でさえ、周囲と共有できない
- 電話占いでは、不倫の話もまるで普通の恋愛相談のように話せる
不倫相談は「苦しい話」だけではなく、
「彼に大切にされた瞬間」や「特別な時間を過ごせた喜び」など、
人には言えない幸せを語る場にもなっているようです。
つまり、電話占いは承認欲求や自己肯定感を満たす場所にもなりやすいのです。
不倫関係における、辛い出来事も嬉しい出来事も安心して話せる場所が世間にはなかなかなく、さらに不倫相談のことがよくわかっている占い師に理解・共感してもらえる場だからこそ、不倫相談は電話占いにハマりやすいのです。

「不倫 × 占い依存・占いジプシー」が生まれる負のループ
しかし、この安心感は長続きしないという大きな落とし穴があります。
ついつい、興味本位や不安になりすぎて、何人かの占い師に占ってもらってみると、占い師によって伝えられる答えが違うこともあれば同じこともあり、同じ占い師であったとしても毎回答えがバラバラだったり。
たとえ同じ内容であったとしても、伝え方や角度の違い、さらには声のトーンや話し方によって、
「優しく聞こえる時」もあれば「きつく響く時」もあり、占い結果の受け取り方は大きく変わってしまったりします。
時には質問していないのに、「この人浮気してるわ」「女の影が見える」など、望んでいない結果を告げられ、どうしようもない気持ちに押しつぶされてしまうことさえあるのです。
良い結果を告げられた時も、その安心は一時的で、数時間後・数日後には再び不安が押し寄せ、「不安でもう一度占いしたい」「彼の気持ちを確認したい」と思わず相談したくなってしまう…。
悪い結果の時はなおさら葛藤が強く、「これは本当なのだろうか」「もっと信じられる占い師がいるはず」と、自分の望む未来を示してくれる占い師を探す気持ちが抑えられなくなります。
占い師の中には、占い結果だけを提示して終わりというだけではなく、悲しみや苦しみ、嫉妬の辛さの渦を否定せず、優しく寄り添ってくれたり、励ましてくれる占い師もいます。
その様な占い師はリピートする先生としてストックはしますが、それでも心の根底には「嫁と別れてほしい」「誰よりも愛されたい」「離婚して結婚したい」「彼の子供が欲しい」など理想が簡単には叶わない切実な現実があります。
寄り添いや励ましは一時的な安心をもたらしても、本当に求めている未来が変わらない限り、「もっと能力の高い占い師なら叶えてくれるかもしれない」と、次の占い師を探す衝動が強まっていくのです。
こうして、不倫という不安定な状況の中で心はさらに揺れ動き、思い通りの答えや理想の未来を求めて同じ質問を繰り返し、複数の占い師を転々と渡り歩くようになり占いジプシーと呼ばれる状態に陥っていくのです。
占い依存の行き着く先は人それぞれ
占いに繰り返し答えを求める中で、
占い師を渡り歩く「占いジプシー」になる方もいれば、
特定の占い師に強く依存してしまう方もいます。
どちらにせよ、不倫という不安定な関係性の中で
「答えが欲しい」「安心したい」「想いを叶えたい」という気持ちが膨らみやすいのは共通しています。
詳しい特徴や違いについては、
▶ 占い依存・占いジプシー特集(準備中) でご紹介していきます。
心の奥にある本当の理由
「不倫 × 占い依存・占いジプシー」が深刻化する背景には、
表面的な悩みだけではなく心の奥にある“満たされない思い”が影響しています。
まず多く見られるのが、愛着不安と呼ばれる心の傾向です。
「嫌われてしまうのではないか」「見捨てられるのではないか」という不安が強いため、
相手の気持ちを何度も確認したくなり、占いに答えを求めてしまいます。
次に大きいのが、自己肯定感の低さです。
「私は大切にされる価値がある」と思えないと、
自分ではなく占い師の言葉や結果で安心しようとする傾向が強まります。
さらに、不倫関係特有の承認欲求・特別でありたい願望も作用します。
「嫁ではなく、彼に選ばれているのは私」という感覚を確かめるために、
占いで「彼はあなたを一番大事に思っている」「本当は離婚して一緒になりたい」などと言われると一時的に安心できるのです。
これらの心理が重なり合うことで、
不倫と占い依存・占いジプシーは強く結びつき、抜け出しにくい悪循環を作り出してしまいます。
さらに、不倫関係そのものが「秘密の関係」であり、人に打ち明けにくいという背景もあります。
友人には否定されやすく、同じ悩みを繰り返し話すことも難しい。
けれど電話占いでは、まるで普通の恋愛相談のように安心して語れる――
理解、共感さえしてもらい、寄り添ってもらえる
そんな外側の環境と、心の奥にある不安や寂しさが組み合わさることで、
占い依存や占いジプシーへとつながっていくのです。
依存から抜け出すための具体的な一歩
① 脳内の仕組みを理解する
占い依存・占いジプシーがやめられない背景には、
脳内の報酬物質(ドーパミンやエンドルフィンなど)が深く関わっているといわれています。
占いで「彼の前向きな気持ちを知れた」「未来が明るいと言われた」と感じた瞬間、
脳は一時的な快楽や安心を得て、多幸感に包まれるのです。
この「脳内麻薬」の働きがあるために、
占い依存・占いジプシーから抜け出すのは簡単ではありません。
② 占い以外で安心を生み出す工夫
だからこそ大切なのは、占い以外でも安心ホルモンを自分で生み出す工夫を少しずつ持つことです。
不安が込み上げて「今すぐ占いたい」と思った時、まずはほんの少し立ち止まってみましょう。
例えば――
- 「10分だけ待ってみよう」と時間を区切る
- 気持ちをノートに書き出して頭の中を整理する
- 歩いたり、深呼吸をしたりして体を動かす
- お気に入りの音楽を聴いて気分を切り替える
- 温かいお茶やお風呂でリラックスして心を緩める
これらの行動でも、脳は安心をもたらす物質を分泌し、
「すぐに占わなければ」という衝動に少しずつ余白を作ることができます。
サウナや瞑想なども同じく効果的で、占いと似た“心の報酬”をもたらしてくれることが知られています。
③ 日常生活に出るサインを見直す
占いを続けること自体が悪いわけではありません。
大切なのは、占いによってどんな支障が日常に出ているのかを振り返ることです。
例えば――
- お金の使いすぎで生活が苦しくなっている
- 同じ質問を繰り返して混乱が深まっている
- 本来やるべき仕事や生活が後回しになっている
- 家族や友人との関係が疎遠になってしまっている
- 占い結果に気分が左右され、感情が安定しなくなっている
「自分は何に困っているのか」に気づくことが、改善の第一歩となります。
④ 専門家のサポートを取り入れる
そして、もし一人ではどうにもならないと感じた時には、
カウンセリングを受けることも選択肢の一つです。
例えば不倫や占い依存・占いジプシーといったテーマであれば、
お相手との関係をより良くする方法、感情の整理や行動の見直しを一緒に進めることで、
「占いに振り回されない自分」を少しずつ取り戻すサポートができます。
占いをゼロにすることが目的ではなく、安心できる方法を少しずつ増やしていくこと。
それが依存から抜け出すための現実的な一歩になるでしょう。
まとめ
「やめたいのにやめられない」――
不倫や電話占いに依存してしまうとき、心の奥には強い孤独や不安があります。
相手や占いにすがる気持ちは、決して弱さではなく、
「つながりたい」「安心したい」という切実な願いの表れです。
けれども、その願いの叶え方が偏ってしまうと、
一時的な安堵のあとに、より大きな罪悪感や無力感に押しつぶされてしまうこともあります。
大切なのは、「なぜ依存してしまうのか」を理解し、
少しずつでも自分の感情を安心して受け止められる居場所を見つけることです。
もし今、
「やめたいのにやめられない」
「抜け出したいのに方法が見つからない」
――そんな思いに立ち止まっているなら、ひとりで抱え込まず専門家に話してみませんか?
『Megimi/めぎみ』 のカウンセリングでは
- あなたを否定せず、依存の裏にある「本当の想い」を一緒に見つめる
- 不倫や占いに繰り返し頼ってしまう心理的な仕組みをわかりやすく整理する
- 日常でできるセルフケアや、少しずつ抜け出していくための実践ステップを提案する
「本当に欲しかった安心やつながりを、自分らしい形で取り戻したい」――
そう感じた瞬間が、依存から抜け出す第一歩です。
あなたのペースで大丈夫。一歩を踏み出すときは、いつでもお待ちしています。
👑ご予約・お問い合わせはこちらから
苦しさや迷いを抱えながら、 ひとりで頑張ってきたあなたへ。 今こそ、その一歩を踏み出すときです。