日々の生活の中で、ふとした出来事から気持ちが揺れ動き、モヤモヤやイライラが長く続いてしまうことはありませんか。
理由がはっきりしないまま感情が膨らみ、心が落ち着かない――そんなとき、多くの人は無意識にその感情を押し込めたり、やり過ごそうとします。
けれども、感情を放置すると心の中で複雑に絡み合い、思考や行動にも影響を及ぼしてしまうことがあります。
そこで注目されているのが、感情に意識的に「名前」をつけるシンプルな方法です。感情を明確にすることで、気持ちを整理し、ストレスの軽減につながります。
この記事では、感情ラベリングの基本的なやり方と、続けることで得られる短期的・長期的な変化を解説します。
さらに、関連テーマとして
自分の恋愛傾向・心のクセ、
パートナータイプ・特徴と対処法、
あなたの恋愛パターン別悩み、
4つの愛着スタイル
も参考にしてみてください。
▼ 目次
感情ラベリングとは?
―心を整理するための第一歩
「モヤモヤする」「なんだか苦しい」「もうわからない」
そう感じているとき、心の中にはさまざまな感情が入り混じっています。
でもそのままにしていると、気持ちがどんどん濁っていき、自分でも何が辛いのかがわからなくなってしまうことも。
そんなときに有効なのが、“感情に名前をつける”という方法。
これを感情ラベリング(emotion labeling)といいます。

感情ラベリングって、なに?
感情ラベリングとは、自分の中にある気持ちを「これは怒り」「これは悲しみ」「これは寂しさ」などと言葉で認識することです。
たとえば──
・「イライラしてたけど、本当は悲しかったんだ」
・「嫉妬していたけど、その裏に不安があった」
・「強がっていたけど、寂しさに耐えてただけだった」
こんなふうに、自分の感情に名前をつけるだけで、心の中でぐちゃぐちゃになっていた気持ちが少しずつ整理されていきます。
なぜ「名前をつける」ことが大事なの?
感情というのは、放っておくとどんどん暴れてしまいます。
でも、「私は今、怒っている」と認識するだけで、その怒りが少し落ち着いてくるのです。
これは脳の構造によるもので、感情を言語化することでコントロールしやすくなるという心理的な仕組みがあるからです。
感情ラベリングは、心理療法やマインドフルネスでも使われている、科学的にも裏付けのある方法です。
どんなふうにやればいいの?
やり方はとてもシンプルです。
たとえば──
①深呼吸をして、今の自分の気持ちに目を向ける
② 浮かんできた感情を、できるだけ具体的な言葉にしてみる(例:「怒り」「悔しさ」「寂しさ」「焦り」「惨めさ」など)
③「ああ、私は今こう感じてるんだな」と、ジャッジせずにただ認める
ポイントは、その感情を「悪いもの」と決めつけないことです。
どんな感情も、あなたの大切な一部です。
まずは「ある」と認めるだけで十分です。
続けると、どうなるの?(1)― 数日で感じる“小さな変化”
感情ラベリングを始めて数日でも、多くの人が「心のモヤが少し晴れた」感覚を得ます。感情に名前をつけて“見える化”することで、頭の中が整理されやすくなるためです。
たとえば──
・なんとなくのイライラが「不安からくる焦り」だとわかる
・落ち込みが「期待が外れた寂しさ」だと気づく
・胸のザワザワが「罪悪感と疲れの混ざり」だったと見抜ける
正体がわかるだけで、感情を必要以上に膨らませにくくなり、回復が早まります。小さな変化ですが、これが後の“大きな変化”の土台になります。
続けると、どうなるの?(2)― 数ヶ月後に訪れる“心の大きな変化”
感情ラベリングを数ヶ月続けると、日常の中で感情に振り回されにくくなり、心の安定感が増してきます。これは、感情を客観的にとらえる力が習慣として身につくからです。
たとえば──
・衝動的に反応せず、「一呼吸おいてから」行動できるようになる
・自分の感情のパターンに気づき、同じ失敗を繰り返さなくなる
・相手の言動に過剰反応せず、冷静に受け止められる場面が増える
こうした変化が積み重なることで、人間関係や恋愛、職場でのやりとりもスムーズになり、自己肯定感も自然と高まっていきます。数ヶ月後のあなたは、今よりもずっと心地よい自分でいられるでしょう。
めぎみからのひとこと
感情を抑え込んでばかりいると、自分の気持ちがわからなくなっていきます。
でも、あなたの感情には、すべて「理由」と「役割」があります。
たとえネガティブな感情でも、それはあなたを守ろうとしたり、
大切なものを教えてくれたりするサインかもしれません。
感情に名前をあげて、優しく抱きしめてあげること。
それが、自分とのつながりを取り戻す第一歩になりますように。
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